2023年5月24日(水)

5時起床。弁当有り。
電車内、ウトウトしながらも川上未映子「わたくし率イン歯ー、または世界」を読み終える。
昨日買った安物のBluetoothイヤフォンを耳に詰め込む。
トリプルファイヤー『スキルアップ』。 

以前はこうして棒を突き刺したり風船を膨らせたりする毎日に
何の意味があるのかなんて考えたこともあったけど
指導力のある上司や充実した設備のおかげで確実にスキルも付き
ここまで大きな現場を任されるようになりました
ありがとうございます

シャカシャカ鳴る。
さ、ゆうで音が鳴っている。さ、ゆう。
昨夜懸念した右耳耳糞は詰まってなさそうです。さ、ゆうで音が鳴っている。
イヤフォンは有線無線共にすぐ壊すしすぐ無くす。傘とイヤフォンは安物を買う。
ベイサイド・ステーション駅で降りる。
ラジオ体操あり。
労働。モルタルを練る。足場を解体する。養生を外す。休憩は2回。昼休憩は1時間。
S(さん)から「高所作業車を動かしたいからH(さん)から鍵を借りてきて」と頼まれる。H(さん)が中々見つからずH(さん)の上司である名前を知らないおじさんにH(さん)の行方を尋ね、鍵を借りたい旨を伝える(高所作業車という名前が出てこず「あ、あの赤い車みたいなヤツの鍵…」と貧弱な語彙で尋ねる)。「高所作業車の鍵を持っていないか、ということね。今からHに用があるからついでに言っておきます。」と言われる。そこへH(さん)が来る。H(さん)に高所作業車(噛んで「こうしょしゃぎょうしゃ」と言ってしまう)の鍵を持っていないかと尋ねると「Oさんが持っています。」と言われる。「わかりました。ありがとうございます。」となぜか感謝してから、O(さん)のもとへと向かう。O(さん)に「こうしょしゃぎょうしゃの鍵を貸してください。Sさんが動かしたいらしく…」と言うと、鍵を取り出しながら「絶対自分に返してね…!」と強く言われる。はぁ、もちろん返しますよ…と思いながら「了解です!」と元気な呪文を唱える。鍵を受け取りS(さん)に渡す。「HさんではなくてOさんから借りました。」「え、なんでOが持っているの。」「なので使い終わったらOさんに返してもらえると…」「わかった。」
休憩時間になったので休憩場所へ向かうとO(さん)やその他大勢がいる。O(さん)がこちらを見やり「鍵は?」と顔で問うてくる。「鍵は高所作業車の充電ができてなかったみたいで、まだ使ってます。Sさんの方から返してもらうように言っておきました。」「ダメだよ。」「え?」「人から借りたら借りた本人が返さないと。」「はぁ…すみません。」「面倒なことになるかもしれないからね。」「了解です。」なにが了解なのか。
休憩から戻りモルタルを練る。練ったら職人たちに供給する。供給を終えてS(さん)のもとへと向かう。「高所作業車動かしましたか?」「うん動かした。」「鍵は抜きました?」「抜いたよ。」「自分からOさんに返しておきます。」「え、いいよ。自分で返すよ……まぁいいか、はい。」「ありがとうございます。」なぜか感謝する。鍵を持ってO(さん)のもとへと向かう。鍵を渡す。「借りた借りてないと面倒なことになりかねないからね。借りた本人が直接返さないと。」再度言われる。「すみません、了解です!」となぜか謝り元気な呪文を唱える。
労働終わり。17時が過ぎた。便乗する。
N(さん)の車で舞浜駅まで送ってもらう。自分の他にI(さん)S(さん)A(さん)が乗っている。A(さん)は三鷹在住である。電車が同じ方向である。言い訳を考える。町田康を読んでいる聴いている、という芳しい共通点が以前発覚しはしたが、町田トークだけで帰りの電車時間を満たせるわけがないし、町田トークをしたい気分でもない。というか早く独りになりたい。「あ、自分トイレ行きます。」と言って別れようかな、と考える。この前の手段と一緒だから「こいつまた偽トイレだ。」と思われそうだな。舞浜駅に着く。この時間が嫌だ。改札を通る。「お疲れ様でしたー。」とAが言ってプイと無視する。隠し持っていたキラーワード「トイレ」を放るまでもなく、「お疲れ様です。」と言って、すいーっと私はトイレへ向かう。一応、面目、礼儀、それは私への?微々たる小水をチロチロしてからホームへと向かい電車に乗った。途中でA(さん)に会わないように祈りながら。自意識や神経が過敏だな、と思います。
電車内、綿矢りさ勝手にふるえてろ」を読み始める。
帰る。日記。O(さん)から鍵を借りた返した云々、の話が怠く、眠くなり、途中で放棄して電気を消して寝た。
不動産屋からの連絡はない。