2023年5月27日(土)

4時半起床。東青梅駅5時3分発〜拝島駅高麗川駅5時57分着、下車。5分歩いてローソンに寄る。金をおろしてサンドウィッチと牛乳、コンタクトレンズ洗浄液一式、歯ブラシセットを買う。
高麗川駅6時33分発、車内でサンドウィッチと牛乳を食べる。乗客は少なくのどかである。田園風景。田んぼに張られた水に風景は反射する。寝不足なので寝る。高崎駅7時57分着、寝起きのフラフラした身体を引きずり乗り換え前橋駅8時21分着、下車。
北口6番バス乗り場「国立赤城青少年交流の家」行きに乗る。ドストエフスキー罪と罰(上)」を読む。p148まで進む。ラスコーリニコフが婆を殺すための理論がオレオレ詐欺が受け子の若者を鼓舞し搾取するために掲げる理論と似ており面白く感じる。風景が気になる。標高があがる。耳が抜ける。
終点に停まる。坂を上がり国立赤城青少年交流の家9時13分着。
1階入口付近に佇むお兄さんから「ボランティア養成セミナーの参加者ですか?」と問われ「はいそうです。」と答える。案内を受け、2階にあがり、「1研」という部屋を目指す。4,300円の参加費と350円のボランティア活動保険加入料を支払う。指定された席に座る。
大学の小さい講義室のような部屋である。長机を2人が使用する。30人ほどの参加者。席は概ね埋まっている。私の隣は空いている。長机の上には資料一式が置いてある。
教室正面にはスクリーンが垂れ下がり、映像が流れている。「施設の使い方」。厳密に時間割が設定されている。
好き好んでこんなところに来たのではない。6月から始める労働、その職場、社長からの要請で来たのである。今日明日、泊りがけでボランティアの研修を受ける。新潟のホテルで子供たちに向けて野外体験などを行うイベント業務が今夏あるため、研修と資格取得のために来たのである。
オリエンテーションが始まる。近場の参加者たちと自己紹介する。「15歳です。僕は子供たちに自然体験の素晴らしさを教えたくて来ました!」「17歳です。ボランティアをやってみたくて来ました!」「20歳です。教員になろうと思っていまして…!」
彼らの心を反映したであろう清純な言葉をヤニの切れた頭と無精髭面で聞く。
「来月からイベント会社に勤めるんですけど、そこで子供たちと関わるので、その仕事のために勉強しに来ました。」特にボランティアとかには興味ありませんし、子供も好きでも嫌いでもないし、なんなら他者とのコミュニケーションは極力避けて生きていきたいです、とかは当然言わない。
その後、屋外でアイスブレイク、というものを行う。アイスブレイクとは

初対面の人との会議、商談の場など、緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法のことである。

と検索すると出てくる。30人ほどが広場に集まり、適当な人間とジャンケンをしてグーとパーが出たら、座り込んで自己紹介をするという餃子ジャンケン。ジェスチャーのみで誕生日を確認しあい、1月から12月まで順番に円になるゲーム。ピンポンパンゲームをやり、2回負けた人はネガティブ自己紹介をしようというコーナー。そつなくこなした、つもり。
その後は教室に戻り、講義を受ける。教育学を専門とする大学の教員が講義を行う。スマホが普及した現代の子供。体験が足りません。体験を作りましょう。学校外での活動も教育です。禁止事項が書かれた公園。ボール遊びやバットを使えません。体験する環境は大人が整備しなければならない時代。体験をお金を払ってさせる現代。体験の土台が商業化しています。経済格差が体験格差を生み出します。
昼飯は美味い。腹が減っていたからか。クレープが薄い。
講義を受ける。
volunteerは志願兵という意味です。ボランティアの4要素:自発性 無償性 利他性/公共性 先駆性です。役所や企業ができない自由度がボランティアにはあります。
カレー作り体験。
4人1組のグループになって

日記を書いていたら23時の消灯の時間になってしまった。色々なことがありすぎて書ききれない。もう寝たいし要点を纏めよう。volunteerの元々の意味は志願兵らしい。ボランティアに感じる嫌らしさが凝縮されている。俺は例えるなら傭兵である。その方がまだマシだと思う。自発性はなく、有償であり、利己的で、剽窃が得意である。高校生、大学生に囲まれている。単位のためにボランティアを利用する者。自己実現のためにボランティアに縋る者。可愛い女と喋って丹田付近が熱くなる。規則正しくバカみたいに生きているとそれだけで性の悦びを感じる。カレー作りにおいて燃え盛る火を見て落ち着く。生活棟、泊まる部屋にはベッドが4つ並んでいるだけ、廊下は長く精神病棟のようだ。このような健康な早寝早起き推奨、健康的なメシが提供され、社会的に良しとされる利他的で無償な、自己実現、のそれ、の、活動を求められる、ような、場所、にいる、と無性にSEXがしたくなる。
相部屋なので流石にマスターベーションは出来ないし、今は自涜ではなく他涜をしたいそんなマランティア精神なので、丹田付近を熱く燃やしたまま寝る。